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◆ナオミの充填物語 ビフォー・アフター◆ VOL.0046 2010年10月号  
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 充填機のナオミ ━━┛



「 どういう人を信頼してますか? 」



今回は、以前にも紹介しました私の大のお気に入りの本のお話です。
松浦弥太郎さんの暮らしのなかの工夫と発見ノートのシリーズ第三弾。
「あなたにありがとう。」が本屋で並んでいたので、早速買いました。

その中の心にとても響いたところをお伝えします。


待たせない******************************* 

「自分は、どういう人を信頼しているのだろうか?」
改めて考えてみると、二つの答えが浮かんできます。



一つは、逃げない人。



仕事でもプライベートでも、大きくても、小さくても、
トラブルは日常的に起きます。
大切なのは、トラブルが起きるかどうかではなく、
どのように立ち向かうか。



なにかしらトラブルが起きたとき決して責任転嫁しない人を
僕は信頼しています。
失敗を「私のせいです」と敢然と受け止めれる人。
ミスの重みにしゃがみこんでしまうことなく、
どうすればいいかを顔をあげて考えられる人。



そんな人は、好き嫌いを超えて、信じられます。



だから自分も、ごまかしたり、取り繕ったり、
逃げたりしない人でありたいと、いつも心に誓っています。
逆にいえば、失敗やアクシデントから逃げない
ことは、信頼される人になるための最良の道ということです。


信頼している人の二つ目は、待たせない人。



人間関係の基本は、約束を守ることです。それは大原則として、
ずっと胸に抱いていなければなりません。
それでも、待ってもらわなくてはならなときがあります。


たとえば、「絶対に1週間後に納品できます。大丈夫です。」
と引き受けた仕事でも、取りかかったら思いどおりに進まない
こともあります。不意の出来事で目論見が狂ったりもするのも
よくあることです。



ぎりぎりまで「約束を守ろう」と精一杯がんばったとしても、
1週間後に「できませんでした」と言うのは論外でしょう。
約束を破ったうえ、1週間ずっと相手を待たせたことになります。



さらにいつできるかもわからないければ、相手をもっと
待たせてしまいます。
たとえ一度でもこんなことをした相手を信じるのは、
たいそう難しいことです。

「大丈夫かな、また遅れるんじゃないかな?」と相手を心配
させるようでは、信頼される道理がありません。


しかし仕事に着手して3日間で、正直に話したらどうでしょう。
「すいません、思ったよりも難しくて、あと1週間かかりそうです」
このような途中で報告した時点で相手は待たずにすみます。


もっと簡単にいえば、待ち合わせが12時だとしても、
10時の時点で「申し訳ないけど、午後1時に変更してくだい」と
伝えれば相手は待たなくてすむということです。



何か共同で行っていることについて途中状況を話せば、
いずれ信頼される人になれます。
相手はいちいち聞かなくても、どうなっているかが
把握できて、安心するでしょう。


待たせるとはまた、相手を状況もわからないまま
宙ぶらりんにし、不安にさせることです。
その意味では、家族や親しい人へのちょっとした返事でも、
待たせてはいけません。

「今度の日曜日、みんなでどこかへ出かけない?」
こんなふうに尋ねられたとき、あなたはすぐに答えているでしょうか?
「新しい映画を見に行こうか?」
友人や同僚からの何気ない誘いでも、曖昧にしてないでしょうか?

「今度の日曜日ね・・・」
そう答えてイエス・ノーを口にしなければ、相手を待たせることに
なります。たとえ子どもからの誘いであっても待たせてはいけません。


「うん、行こう!」と答えられればいちばんですが、
「このところたくさんの仕事があって疲れているから、出かけるのは
今度にしよう」と即座に断るのも一つの答えです。


きちんとノーと言うこと。これは、「もしかしたら、どこかに行けるかも?」
と期待させて待たせることより、よほど正しいふるまいだと僕は思います。


「映画か。いいね、どうしようかな」と曖昧な返事で引っ張ることを
繰り返す相手を、何度も誘おうと思う人はなかなかいません。
待たせることが続けば、すくった砂が指のあいだからこぼれていく
ように、親しい人の間でも信頼は失われてしまいます。



はっきり答える、ごまかさないというのは、「逃げないこと」に
どっかでつながっている気がします。
いつも待たせず、いざというときに逃げないない人。
僕はこんな人になりたいし、こんな人とつながっていたいと願っています。



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松浦さんの本を読むと、図星で痛いなあと思うところも
ありますが、最後にはまた明日からがんばろうと
勇気をもらっています。

きっと松浦さんは、静かでおだやかではあるけれど、
凛としてぶれない強さを持った人なんだろうと思います。



私は、ときどき読み返して、心を浄化しています。

「今日もていねいに。」 「あたらしいあたりまえ。」 「あなたにありがとう。」
時間をみつけて是非是非、お読みいただきたい3冊です。






 
●スカパーのビジネス、経済専門チャンネル 日経CNBCで
 当社のことが取り上げられました。
 
 ナオミの強みがおわかりいただけると思います。


 http://choujin.jp/corp/presentation.aspx?item=379&g=1
 

 
●先日、「覚悟の瞬間」というネット上の番組に私のことを
取り上げていただきました。

お時間のあるときに、一度訪問していただければうれしいです。
インタヴュー形式で自分が覚悟したときのことを話しています。

特に、子供さんをお持ちの方にはご覧いただきたいです。

http://www.kakugo.tv/index.php?c=search&m=detail&kid=46