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◆ナオミの充填物語 ビフォー・アフター◆ VOL.0075 2013年3月号  
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 今月のテーマは・・・・。

「 息子のこと 」



先日、28歳の息子が結婚しました。
結婚式は、息子がずっと泣きっぱなしでまるで懺悔式でした。(笑)

中学に入ったころから人が変わったように激しい反抗期が
始まりました。
思春期は、第二の出産と言うくらい苦しくて、辛いものだと
言いますが、我が家は超難産でした。



不登校が始まり、道を外すような行動をするようになり、
本当にどうしていいのか分からなくて、オロオロする日々でした。
息子に何を言っても届かないので、私と夫はただ見守るしか
ありませんでした。



当初、私は息子を責めていました。
なんで、こんな辛い目に合わされないといけないんだと。



でも、息子は、心の中に吹き荒れる嵐に翻弄され、
息子自身もどうしていいのか分からなくて助けて
欲しかったんだなあと随分経ってから思うようになりました。



ようやく学校に戻ったのは、中学3年の3学期で、
不登校は2年にも渡りました。
息子の不登校は私たち家族に大きな気付きを
与えてくれました。


子供は思い通りにはならないし、思い通りになってはいけない。

見離さずに信じて、どんなに時間がかかろうと待つしかないんだ。



と言うことでした。
当初、私が怖かったのは、社会から離れてしまった息子が
この先きちんと生きていけるのだろうかと言うことでした。



でも、本当は息子が一番そのことを感じていて辛かったんですよね。
それに気が付いたとき私は息子を信じるしかないと思い至りました。



親がオロオロ、イライラすることが子供にとって一番
して欲しくないことで、どんなことがあっても信じている
姿勢が子供を元気にするんだと思います。



その後の息子は、仕事をしながら高校に通いました。
早くから社会に出たことは、息子にとっては非常によかったと
思います。

我慢すること、努力すること、続けること、人とうまく関わることを
社会で学んだと思います。



そして19歳のときにサッカーに出会ったことによって、
大きく息子の人生が変わり始めました。
小学校のときにサッカーを習っていたチームでコーチを
させてもらうことになったのです。



そこで、子供に教えること、子供たちが成長をする喜びを強く感じ、
自分は人を育てる仕事をしたいと決めたようです。



小学校の先生になると決めたものの、今までまともに勉強をして
来なかったので、最も苦手な勉強に相当苦労をしていました。


しかしながら、人間というのは、目標が決まると思わぬ力が
出るものだと思いました。



息子は、昨年、奇跡的に教員試験の1次を合格し、この春から
講師として小学校で勤めることになりました。



結婚式では、自分がみんなに心配をかけてきた謝罪と、支えてもらった
感謝の気持ちで、息子は終始込み上げるものがこらえきれない様子でした。

息子の今までの人生は、山あり谷ありで挫折の繰り返しでした。
でも、その分どんなことになっても、生きていく強さを身につけたと思います。

そして、どれだけ多くの方に支えていただいたのかを挫折した分
知ることができたと思います。



親はなるべく子供に苦労をさせたくはないものですが、私は
できるだけ若いうちはうまくいかない方がいいと思うようになりました。
 

会社でも苦労をして入社して来た人たちは、心が強いし、また優しいです。
そして、なにより感謝の気持ちを強く持っています。
苦労がその人を輝かせているように私には見えます。
 

人生には無駄なことはひとつもないと言いますが、その通りだと思います。
いろんなことがあっても、あきらめずに生きていくことで道は拓けて
いくものだとつくづく思います。