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◆ナオミの充填物語 ビフォー・アフター◆ VOL.0101 2015年6月号  
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 今月のテーマは・・・・。

「 誤解 」

ある人の話を聞いて、勇気があるなあと感心したことがありました。

その人は、新卒で入った会社で、入社当初から結構言いたいことを
言っていたので、上司に嫌われたそうです。
その時は自分がどうして嫌われるのかが分からなくて、
相当悩んだそうです。

そこで、ある時、勇気を出して「私のどこが悪いんでしょうか。
教えて下さい。」と言ったらしいのです。

怖がらずにぶつかった結果、上司はその理由を話してくれ
誤解があったことが判明したんだそうです。

そのことがきっかけで、上司と仲良くなったと聞きました。
逃げずに向き合ったその人は本当に偉いなあと思いました。

でも、それはなかなかできることではないですよね。
嫌だなあと思う時は、相手もそれを感じています。
大抵は、妄想と勝手な思い込みでお互いを避けています。

人は自分の価値観で相手を判断しがちです。
これくらい分かるだろう
普通はそんなことをしないし、言わないだろうと。

そんなときは、話し合いをすることもなく
誤解してしまっているケースが多いと思います。

その人と今後も関係性を続けて行きたい、
または行かなければならないとき、話し合うきっかけを
作るのはとても勇気が要ります。

ただそのときに必要なのは、相手を否定したり、
拒否するのではなく理解しようとする姿勢だと思うのです。

一方的に言いたいことを言うのではなく、相手に気が付いて
欲しい、相手が良くなって欲しいという気持ちが根底に
なければ、せっかく勇気を出して言ったことも
逆に恨みを買ってしまうことになります。


相手は敵ではない、相手は仲間なんだと思うことを
忘れずに、話をすれば時間がかかってもいつか
分り合える日が来ると思います。


また誤解が生じた際に、こんなケースもあります。
一方的に相手に対して不満を持っている場合です。


不満に思われている人は意外にそのことに気が付いて
いない。
注意されないので、まさかそんな風に相手が不満に
思っているとは露知らずです。

不満を持っている人が、たまりかねて言うと、言われた方は
「え!そんなつもりはありませんでした」となるのです。

私も、その「え!そんなつもりはありませんでした」を
やってしまったことがあります。


自分は全く気にならなかったり、また、よかれと思って
やっていたりすることがあるんですね。
でも、よくよく考えてみれば確かに言われても
仕方がないなあと思うことがあります。


注意されたとき、しばらく考え込んでしまいます。
言い訳をしたくなります。
でも、大抵は自分の至らなさ、配慮のなさが原因だと気付きます。

注意する人はものすごい勇気が要ります。
その先の関係性が壊れることも十分ありますから。


そのとき言われた側は、相手がそんな思いまでして
言うのには相当の理由があるのだろうと理解する必要が
あると思います。


「言われたーーー!」と腹を立てるのではなく、
言いにくいのに言ってくれたと冷静に
(難しいですが)受け止め、
まずは謙虚に聞くことだと思います。


そう思われるようなことを自分はしたのだから、
誤解をされるようなことをしたことに対して
一旦考える必要があります。


その上で謝るべきは謝る。
誤解を受けているようだと思えば、相手の気持ちを
受け止めながら自分がなぜそういう行動や発言を
したのかを素直に伝え、今後良い関係を築きたいことを
前提に話し合いをすすめていくことが大事だと
思います。


不満に思われ続けていることに、全く気が付かないで
あるとき突然、相手が最後通告を出したとき本当に
恐ろしいなあと思います。


そうならないためにも、自分の否を認める勇気を持つこと、
相手の話に真摯に耳を傾けること、自分の価値観を
押し付けないことを、いつも心しておくことが
大切だと思います。


そして大切な人、大切な仲間は、日ごろできるだけ時間を
取ってズレの無いように、話し合いたいものです。


信頼している相手でも思わぬことで誤解は生まれます。
そんなときは早めにすり合わせをして、誤解を解消する
ことが大事です。


駆け引きなど絶対にしないで、素直に誠実に人と
向かい合えば、甘いのかもしれませんが、
たいていの問題は解決すると私は思っています。

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