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◆ナオミの充填物語 ビフォー・アフター◆ VOL.0137 2018年9月号  
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「 社員教育と子育ては同じ 」

先日、島根県経営者協会の方々が30名近く、ナオミにお越しになりました。
会社の小さな敷地に大型バスが入って来たときは、目を疑いました。
バスと聞いていたものの、まさか大型バスとは・・・・。(笑)
ナオミ始まって以来の訪問者数に、みんなびっくりでした。

今回、ナオミにお越しになるに至った理由は、
ナオミの社員教育が、どうやら面白いと聞き、
(私のメールマガジンをお読みいただいたそうです)
実際に話を聞いてみたいと、お考えになったからだそうです。

実は、ナオミの教育のベースになっているのは、
私の子ども2人が不登校だった経験をとおして気づいた、教育の方法なんです。

社員教育のセミナーは、いろんなところでやっていますが、
私は、なにか違和感を(本質が見えていない)感じてしまうことが多く、
どうしていけばいいのだろうと日々模索していました。

そんなときに行き着いた答えは、結局、人を育てることは、社員でも子どもでも一緒だということでした。

大人である社員であっても、向き合い方は子どもと変わらない。
いい大人なのにと思ってしまうから、それくらい理解していて、
当たり前だろうと思ってしまう。それが弊害になっていると私は思うのです。

社員を自分の子どものように思って、向き合ってみる。
そうすると、駆け引きをする必要もなくなりますし、
ありのままの自分で寄り添えば、そんなに難しいことは無いと私は思います。

そんなことを言っている私ですが、かつて、子どもたちの不登校が
始まる前の私の育て方はひどいものでした。
2人いる子どものうち、特に長女を私は支配していました。

●褒めることもなく、否定ばかりしていた
●自分と同じ価値観でなければ認めない
●思い通りにしようとしていた

今考えるとゾッとします。
よくそんな横暴なことをしていたものだなと・・・・。

その育て方と全く違う育て方が始まったのは、子どもたちの不登校中、
私が子どもの立場で、考えられるようになり始めたころです。

子どもたちが私に気づかせてくれたことは、

●子どもの人生は子どものもの
●子どもが決めて自分の人生を引き受けて生きていく
●親は、本当に困ったときに子どもが言って来たら手助けをする
●親は見放さずに信じて見守る

でした。

ナオミでは私の経験を通して、社員のみんなには、
次のようなことを大切にして教育をしています。

●否定しないで話をじっくり聞く
大人も子どもも、話をじっくり聞いてくれる人に心を開き、
信頼を寄せ、その人の言葉に耳を傾けます。
逆に話を聞いてくれない人には、心を閉ざし、沈黙し、うわべだけ合わせて信用はしません。

●やりたいことを認める
やりたいことを認め、後押ししてくれる人には、
必ず結果を出そうと頑張ります。
逆に、あれはだめだ、これはだめだと言われるとやる気を失い、
適当に仕事をしてしまいます。

●一緒に考え寄り添う
一緒に考えてくれ見放さないでいてくれる人には、
感謝の気持ちが湧き、この人のために頑張ろうとします。
逆に、放ったらかしにされると気軽に聞いたり、話したりすることができなくなり、
孤独感が募り、結果が出ません。

考えてみれば、こんなシンプルで当たり前なことが、
親も上司もできていない場合が非常に多いのです。
おそらく、自分の側に立って、相手の気持ちを考えていないからだと私は思います。

例えば不登校の場合、たいていの親は不登校が始まったころ、
子どもを責め、自分が子どものせいでひどい目に合わされていると思ってしまいます。
それで、思い通りにならない子どもに、不機嫌になったり怒ったりするのです。
私がまさにそうでした。

でも、子どもの立場になって考えたとしたら、学校に行けないことで自分を責めて、
親のちょっとした言動にびくびくして、
家にいても気の休まるときがないんだなあと思います。

親以上に、子どもの方が辛いんだと思えたら、言動が変わります。
そっと見守ったり、無理しなくていいよと声をかけたり、しんどい気持ちに寄り添ったり。

それは社員も一緒です。

自分から発言がなかなかできない社員がいたとしたら、たいてい上司は、
「なぜ発言ができないんだ!積極的に発言しなさい!評価の対象になるよ!」
などと、部下を責め、自分の側に立った言葉しか言いません。

もし部下の気持ちに寄り添える上司であれば、
「君の発言が少ないことを心配しているよ。何故発言できないのか、きっと
 理由があると思うから話を聞くよ。ゆっくり時間を取るからね。」
と言った言葉が出ると思います。

責める上司であれば、さらに口を閉ざすでしょう。
寄り添ってくれる上司であれば、心を開いて悩んでいることを伝えようと思うでしょう。
社員教育の場合、仕事なんだから、給料をもらっているんだから、
ぬるいことは言ってられないなど、どこかでそんな前提があるのではないかと思います。

でも、私はまずは上司や部下の立場はひとまず置いて、
ひとりの人間同士で信頼関係を作ることが、何よりも大事だと思うのです。

それが築ければ、部下はこの人のために頑張ろうと全力を出して、
仕事をすると思うのです。
何も部下という関係性だけではありません。同僚、後輩、先輩、
いろんな関係性に置いても同じです。

人を育てる、仲間意識を強くするために、まずは信頼関係を作る。
いろんなコミュニケーションの方法をナオミでは作り出しました。

「大切にされているから、この人のために恩返しをしたいと意識が芽生える。
役に立ちたいと思うので、本気で仕事をしようとする。
仕事が自分事になり、結果を出す。
みんなに認められ必要とされ、より貢献したいと思うようになる。」

入社3年目の社員が話してくれた言葉です。
ナオミの教育を受けたことによる自分の変化、成長の話を経営協会の方々に話をしてくれました。ナオミの社員教育が独特であることを、理解してくださったようでした。

実は、教育をしている人の方が遥かに多くを学びます。
自分の至らなさ、傲慢さに気づき、人としての在り方を突きつけられ、
襟を正して生きていくことを逆に教えてもらい、謙虚になっていくことがどれだけ大切かを知ることになります。

私も日々学び、社員のみんなと共に成長していける自分であるように、
努力していきたいと思います。


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