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◆ナオミの充填物語 ビフォー・アフター◆ VOL.0067 2012年7月号  
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 充填機のナオミ ━━┛


 今月のテーマは・・・・。

「  NHK 「ルソンの壺」のあと  」



「ルソンの壺」の放映後、NHKの方から
「勇気をもらったと言う女性の意見が多かったです」
と言っていただきました。



そんな風に見てくださっていたことは私には
とても嬉しいことでした。



ナオミに入社する前、パート主婦だった私は、
当然のことながら今の自分の姿を想像もしていませんでした。



ナオミに入社してからも、すぐに経営者を
目指したわけではなくしばらくはパートとして
働いていました。



事務、業務の仕事を6年ほどして、正社員になり
営業を始めたばかりの頃のことです。



先代(父親)から、

「東京に支社(ショールーム)を立ち上げるように」

と言われました。

当時、大阪本社にしかショールームがありませんでした。
以前から、どうしても東京にも置く必要があると先代から
聞いてはいましたが、その責任者として私が行くことになるとは
考えもしませんでした。



しかしながら、他に誰も行く人間がいない。
家のことは夫や子供に任せて、単身赴任で私は東京に
行くことを決心しました。



営業もほとんどしたことのない私が、この大仕事を
やむを得ず引き受け、ショールームの開設から、
営業マンとしてある程度の数字を上げることを
担うことになったのです。



今のナオミでは考えられないことです。
今はまず、営業の人が入社して来たら、先輩が一から
マンツーマンで教えてくれ、ナオミの営業スタイルを
3~6カ月ほど勉強します。



そこから、初めて納品に行き、独り立ちをしていきます。
何かあったら、先輩がある程度フォローしてくれますし、
仲間もいるので励ましてももらえます。



私の場合、営業の先輩は先代でした。
先代は、自分で考えてやれという人だったので、
ほとんど教えてもらったことはありません。
そして結果だけは求められる・・・・。



私は、東京支社を開設した後、誰も知らない東京で
どうやって営業をしたらいいのかわかりませんでした。
考えていても仕方がないので、ともかく行動するしかない
と思いました。



例えば飲料協会、調味料協会などの協会の事務局で聞けば、
その業界の何か情報を得ることができるかもしれないと思い、
ひとつひとつ訪ねて行きました。



しかしながら、

  「うちはおたくのような充填機は関係ないですね」

とあっさりと断わられ、落ち込んでトボトボと会社に
帰る日々が続きました。

多分、お客様の為になると言うより、自分の営業成績を
上げたいと考えていたからの結果ではないかと、
今になって反省しきりです。



だけど、ここであきらめる訳にはいかないと思いました。
その頃、いつか経営者になるんだと決意した頃でもあったので、
なんとしても実績を残さなければと頑張るしかありませんでした。



とにかく思いつく事を片っ端からやってみてました。
ひとつ例を上げると、今営業のツールとして使っている
ファックスDMもその当時からやり始めたことです。



ファックスDMの原稿を作るのに、どれだけ試行錯誤を
したかわかりません。
どんな原稿がお客様の心に響くのかがわかるまで、
失敗の連続で、長い時間がかかりました。


そう簡単にうまく行くようではダメだったんですね。
失敗するから、考え、工夫する。
その繰り返しが自己満足でないお客様の立場に立ったものに
なって行くことがわかったのです。



そうやって、頭をさんざん打ち、体得して行くことで
自分独自の営業スタイルを確立して行きました。



東京支社を開設して、ハンディ充填機 約30台の
大口の注文をもらったのはそれから1年ほど経った時でした。
うれしかったですね。



あきらめないで、前を向いて頑張ったことが結果として
現れたので自分への大きな自信につながりました。


それと、私があきらめるわけにはいかなかったのは、
他にもうひとつ理由がありました。

「社会に役立つ会社を作る、
      ナオミで働く人が誇りに思える会社を絶対に作る」

その思いがあったからです。

自分のためではなく、人のためであることが、
原動力になっていました。

「私は尊い仕事をしているんだ」という誇りが、
あきらめない気持ちを支えてくれました。



手前味噌ですが、時々あのころの自分を思い出すと、
よく頑張っていたなあと自分が愛しくなります。



「ルソンの壺」でも、きっとあきらめず頑張っていた私に共感して、
励ましのメールなどを放映後に多数いただけたのだと思います。



これからもまた違った形で困難がやってくることもあると思います。
だけど、きっとどんな時も、あきらめない気持ちで乗り越えて
行けると自分を信じています。



多くの困難が、多くの力を与えてくれること。
この道を選んだからこそ学べたことでした。






 
●スカパーのビジネス、経済専門チャンネル 日経CNBCで
 当社のことが取り上げられました。
 
 ナオミの強みがおわかりいただけると思います。


 http://choujin.jp/corp/presentation.aspx?item=379&g=1