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◆ナオミの充填物語 ビフォー・アフター◆ VOL.0083 2013年11月号  
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 充填機のナオミ ━━┛


 今月のテーマは・・・・。

「 思いは実現する 」



私には、どうしてもやらなければならないと思っていることがあります。



それは、私の子供2人が不登校をしたことで、学んだことを
生き方に迷う若者や、そういう子供を抱えて苦しむ親御さんに
少しでもお役に立てることをしたいと言うことです。



それが、以前から私の最終的にやりたいことで、社会貢献だと思って
いました。何故だか必ずやらなければと、泉のように思いは
湧きあがり、枯れることはありませんでした。



ただ思いは、あっても実現させていく方法が分かりませんでした。

そんなとき、今年の5月、大阪で中小企業の展示会で
講演をさせていただいたのがきっかけで、大阪の高校で
「働くこと、生きること」をテーマに出前授業をして欲しいとの
依頼をいただくことになったのです。



そのお話には、鳥肌が立ちました。
ついにその時が来たんだと・・・・。
こんな形で、私の思いが実現できるとは考えもしないことでした。



そしてこの秋、3つの高校で出前授業をさせていただき、
企業の人間が学校で話をすることの重要性を体感しました。
企業は、働くことがどんなことであるのかを若い人たちに
是非知らせていかなければならないと強く感じています。



この出前授業のそもそものきっかけは去年の7月にNHKのビジネス番組
「ルソンの壺」に出させていただいたことでした。
それを見ていただいていた方が展示会の講演の依頼をしてくださったのです。


もっとさかのぼれば、会社の大改革から始まります。
ともかく、業界で名前が知れないと私自身の活動も出来ないと考えていました。
私が活動をしても会社がきちんと廻っていくためには、売上を上げないといけない。



そのためには、ニッチな産業で特化した戦略が必要でした。
いかに他社と差別化できるか・・・・。

HP戦略、メーカーではありながら営業会社としての位置づけを強化すること
温度感のある、おもてなしの心でのお客様への対応、女性目線の製品開発
など、他社がやっていないことをどんどん実行して行きました。



その結果、ナオミは面白いと注目していただくようになり、新聞などで
取り上げられることが多くなって行きました。
そして、去年テレビに出演させていただくことになったのです。



その改革の間、約8年。
私が社会貢献を実現したいと思ったときからは10年以上が経っていました。



この時間は、私自身にとってもどうしても必要な時間であったと思います。
なぜなら、私が一人前の経営者になるための修業、特に人の問題で悩み
苦しむ時間は、これからの私の活動に不可欠なことだったからです。



人間の哀しさ、弱さ、どうにもならないこと、また、成長、強さ、勇気
そんなことをたくさん勉強した時間でした。



いろんな要因が繋がり、機が熟して、まさにその時が来たんだと実感します。



そして私がこの活動が出来る背景の一つには、みんなが自分の会社という意識で
仕事をしてくれ任せることができる、ありがたい環境があります。



もし組織がしっかりしていない時であれば、このお話をいただいても
多分お受けすることはできなかったと思うのです。



そう思うと、本当に多くの人のおかげで私の活動を始めることが出来たんだと
感じます。



今後は、大阪だけではなく全国に向けて発信していければいいなあと思っていた
ところ、先日も、たまたま知り合いになった方が、東京の大学で、やはり
「働くことについて」の講演をして欲しいと言って下さいました。
また、親御さん向けに講演の依頼も頂きました。



私の経験をお話することで、気が楽になったり、方向性が見えたり
少しでもお役に立てればと願うばかりです。



多くの人が必要としていることであれば、情熱を持ち続け、時期が来るまで
自分がすべきことをコツコツやり続けていると、必ずいつか実現するんだと
思います。